歯周病にかかっている日本人は実に多いです。
日本人の成人の8割以上が歯周病にかかっている、と聞いてもなかなか実感できない人がほとんどではないでしょうか。
実際、それだけ多くの人が歯周病の治療のために歯医者さんに通っているわけではありません。
むしろ、歯周病にかかっていることに気付いていない人の方が多いことでしょう。
今回はそんな歯周病が日本人の国民病になった理由と、予防するための方法をわかりやすく解説します。
1 自覚症状に乏しい病気
私たちが体の異常や病気を自覚するのは、痛みなどの強い症状が現れた時ですよね。
むし歯も歯が痛くなって始めて自覚して、歯医者さんに治してもらうと考える人が大半です。
その点、歯周病は「痛み」という強い症状が現れるまでには、相当な時間がかかります。
歯周病の初期の段階である「歯肉炎(しにくえん)」で、強い痛みが生じることはまずありません。
「歯周炎(ししゅうえん)」へと移行したとしても、しばらくは歯茎が下がったり、歯と歯の間に食べ物が詰まりやすくなったりする程度にとどまります。
それではなかなか歯周病を自覚するのも難しいですよね。
歯周病が「沈黙の病気(サイレントディジーズ)」と呼ばれる理由もよく理解できることかと思います。
2 定期検診は欠かせない
歯周病が自覚しにくい理由についてはおわかりいただけたかと思いますが、問題はそれを早期に発見、あるいは予防方法ですよね。
歯周病を予防、早期発見・早期治療するには、定期検診が欠かせません。
3ヶ月に1回程度の検診を受けることで、歯茎や顎の骨の異常を早期に発見することが可能となります。
また、歯科の定期検診ではお口の中異常を調べるだけではなく、さまざまな予防処置も実施します。
具体的には、歯のクリーニングやフッ素塗布、ブラッシング指導などです。
そういった予防的な処置を定期的に受けることで、歯周病にかかりにくい衛生的な口腔環境を手に入れることができます。
ですから、少し面倒かもしれませんが、3~6ヶ月に1回くらいの頻度で、予防歯科を受診する習慣を身に付けましょう。
▼まとめ
このように、歯周病は自分では気付きにくい病気なので、早期発見を実現するために、専門家の力を借りることをおすすめします。
歯科検診を定期的に受けることで、歯周病を予防することも難しくなくなります。
当院であればそのお手伝いができることかと思います。
SNSでフォロー