歯周病治療が完了すると、基本的にはメンテナンスへと移行します。
歯周病が再発しないよう、定期的に口腔内のチェックや歯のクリーニングなどを受ける段階ですね。
それと似たものに「SPT」という処置があるのをご存知でしょうか?
もしかしたら初めて耳にしたという方も多いかもしれません。今回はそんな歯周病治療におけるメンテナンスとSPTの違いについてわかりやすく解説します。
1 歯周病のメンテナンスとは?
歯周病のメンテナンスに移行するには、歯周病菌の活動がおさまっていなければなりません。
ブラッシング後に歯茎から出血しないことはもちろん、歯茎の腫れや膿の出血も認められない状態まで改善している必要があるのです。
歯周ポケットもケアしやすいように浅くなっていなければなりません。
そうした条件がそろっていれば、積極的な治療を終え、メンテナンスへと移行することが可能となります。
歯周病のメンテナンスでは、いわゆる「定期検診」とほぼ同じです。
お口の中を調べて、歯周病が再発していないかをチェックします。とくに問題がなければ、処置を施すこともありません。
2 歯周病のSPTとは?
SPT(サポーティブ・ペリオドンタルセラピー)とは、歯周病の病状は安定したものの、歯茎からの出血や比較的深い歯周ポケットなどが残っている場合に適応される処置です。
一般的には3ヶ月に1回程度の頻度で来院し、プラークコントロールやスケーリング、ルートプレーニング、咬合調整などを受けることとなります。
具体的な治療が含まれる点がメンテナンスと大きく異なりますね。
歯周病の状態があまり良くない人は、1ヶ月に1回程度の通院が必要となります。
各々の状態によって通院間隔は変化しますのでご理解ください。
SPTによって、歯茎からの出血が消え、歯周ポケットも3mm以下になればメンテナンスへと移行できます。
3 歯周病は完治が難しく再発もしやすい病気
歯周病は一度かかってしまうと、完治させるのが難しい病気です。
再発もしやすいことから、治療後も十分な注意が必要となります。
なによりも予防するのに越したことはない病気なので、歯科検診を定期的に受診して、歯周病にかからないよう努めましょう。
▼まとめ
歯周病のメンテナンスとSPTには明確な違いがあります。歯周病治療の後にSPTへと移行した方は、気を抜かずに引き続き歯周病管理に努めていきましょう。
メンテナンスへ移行した方も、歯周病が再発しないよう注意する必要があります。
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