歯医者さんはむし歯や歯周病を治す場所ではありますが、同時に、予防する場所でもあります。
とくに当院では、治療が終わった患者さまにも定期的な歯科検診の受診を推奨し、予防に力を入れております。
今回はそんな歯科の定期検診が重要な理由をわかりやすく解説します。
1 歯は再生されない組織
むし歯は、歯質がどんどん溶かされていく病気です。
歯周病も重症化することで、歯の脱落を招きます。そうして失われた歯質や歯そのものは、二度と再生することはありません。
私たちの身体を構成する組織としては、なかなか珍しいものですよね。
それだけに、むし歯や歯周病を予防して、いつまでも健康な口腔環境を保ちたいものです。
2 自然には治らない
むし歯は、歯質に細菌感染が起こる病気であり、病変部を削らない限り治すことはできません。
自然治癒しない病気なので、放置すればするほど、病態は悪化していく一方です。
実は、歯周病も同じ傾向があります。細菌感染が起こる部位は歯茎なのですが、抗菌薬などを使って簡単に治せる病気ではないのです。
歯周病菌の温床となる歯垢や歯石、歯周ポケットを除去しなければ、症状の改善も見込めません。また、治療を受けなければ、症状が悪化するのもむし歯と同じです。
3 定期的なチェックが必要
むし歯や歯周病は、ある日突然、発症するのではなく、必ず何らかの兆しがあります。
むし歯であれば、歯面に白いシミができる表層下脱灰が認められます。磨き残しが多く、歯垢や歯石が堆積している場合は、歯周病のリスクも上昇しているといえるでしょう。
定期検診では、そうした口腔ケアの問題などを早期に発見することできます。
併せて、プロフェッショナルによる歯のクリーニングやブラッシング指導も行うことから、むし歯・歯周病の発症を予防することが可能となります。
4 天然歯に優る人工歯ない
むし歯や歯周病によって歯を失っても、インプラントで補えば良いのでは？と考える方もいらっしゃるかもしれませんね。
確かにインプラントは、天然歯のようにしっかり噛めて見た目も美しい人工歯ですが、天然歯には敵いません。
数十万円という治療費をかけても、天然の方が見た目や噛み心地において優れているのです。
それならば定期検診をしっかり受けて、予防に努めた方がメリットも大きいですよね。
▼まとめ
このように、歯科の定期検診を受けることで、むし歯や歯周病を効率良く予防することができます。セルフケアとプロフェッショナルケアを両立して、むし歯や歯周病にかからない衛生的な口腔環境を確立しましょう。
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