むし歯治療を行ったあとには、必ず何らかの材料で失われた歯質を補う必要があります。一
奥歯に関しては、銀歯が使われることが多いですが、問題点もいろいろ指摘されていますよね。
そこで今回は、銀歯で治療することのメリットとデメリットをわかりやすく解説します。
1 銀歯のメリット
費用が安い
銀歯で治療する最大のメリットは、「費用が安い」という点です。
銀歯は保険が適用されるので、患者さんの負担は1~3負担となっています。
丈夫で壊れにくい
銀歯はとても高い温度で鋳造される修復部であり、強い力がかかっても割れることはまずありません。
これは銀歯に比べると割れやすい、という性質を持っているセラミックに優っている点といえます。
もちろん、ケースによっては銀歯の端っこが欠けることもあります。
奥歯にも使える
最近では、セラミックが広く使われるようになってきましたが、決して万能な材料というわけではありません。
上述したように強い力がかかると割れることもあることから、奥歯に使えないこともあります。
その点、銀歯であれば奥歯にも適用できます。
2 銀歯のデメリット
見た目が悪い
銀歯はその名の通り銀色をしているので、見た目はあまり良くありません。
最近は、見た目を気にする方が増えているのか、治療後、審美性を向上させるために、白い歯へ交換する人も珍しくありません。
特に人と会うお仕事をされているかたは、気にされる方が多く銀歯を選ぶ比率は低下傾向にあります。
金属アレルギーのリスクがある
歯科治療に伴う金属アレルギーは、主に銀歯に由来しています。
銀歯は使い続けていく中で金属イオンが溶け出し、歯茎などの粘膜にアレルギー症状を引き起こすことがあるからです。
銀歯によって金属アレルギーを発症するかどうかはそれぞれの体質によりますが、そのリスクは「ある」ということを知っておいてください。
むし歯が再発しやすい
銀歯は、セラミックと比べると歯質との適合性が低いです。
また、銀歯を固定するセメントの劣化によって歯質との間にすき間が生じるなど、むし歯が再発しやすい傾向にあります。
適切なケアや定期的な検診を受けることがなにより大切です。早期に発見することでリスクは軽減できます。
実際、むし歯の再発リスクは気にされる方が多いです。
むし歯が再発すると治療のやり直しが必要になることから、セラミック治療を選ぶ患者さんが増えている傾向にあります。
▼まとめ
このように、一見するとデメリットが多いように思える銀歯にも、メリットが存在しています。
そうしたメリット・デメリットの両方をしっかり把握した上で、治療法を選択することが大切です。
むし歯治療についてさらに詳しく知りたい方は、お気軽に当院までご相談ください。
その他の治療法についてもわかりやすくご説明します。
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