あなたは、「もしかしたら息がくさい?」と感じたら、まずどこに原因があると思いますか?
口臭の8~9割は口腔内に原因があるといわれています。
具体的に思い浮かぶのは、歯垢や歯石ですね。舌苔(ぜったい)という舌の汚れも最近では注目されるようになりました。
実際、これらが口臭の原因となっていることは多いです。
それに加えて、虫歯が口臭の原因となることもあるのをご存知でしょうか。
虫歯で口臭が発生する3つの理由
虫歯では、次に挙げる3つの理由から口臭が発生することがあります。
1 虫歯に食べ物が詰まる
虫歯は、歯を溶かす病気です。虫歯菌が産生する酸によって歯質に溝ができたり、穴ができたりします。そこに食べ物が詰まると、時間の経過とともに細菌が増殖し、食べかすの発酵が進み、悪臭を放つようになるのです。
2 歯の神経が腐る
歯の表面を覆っているエナメル質は、虫歯菌によって侵食されても異臭を放つことはありません。
なぜなら、そのほとんどがカルシウムなどの無機質によって構成されているからです。
けれども虫歯が進行すると、細菌による浸食が歯の神経や血管にまで及びます。これらが虫歯菌によって殺されると、とても狭い空間で腐敗が進んでいくため、強烈な腐敗臭を放つようになるのです。
3 歯の根っこが化膿する
虫歯の病態が進んで最も悪い状態になると、虫歯菌の侵食が歯の根っこにまで及びます。
増殖した虫歯菌たちは行き場を失い、歯の根っこに穴を開けます。そこで化膿が起こります。
化膿した部分には、虫歯菌や白血球の死骸などが含まれていて、とても強い悪臭を放つようになるのです。
虫歯による口臭を防ぐ方法
口臭の原因というのは、食生活や唾液の分泌量、それから全身疾患との関連など、比較的複雑なことが多いのですが、虫歯が原因であれば、予防法はシンプルです。
1 虫歯を治す
虫歯を治療することで、虫歯が原因の口臭は劇的に改善されます。
たとえ、歯の神経が腐り、歯の根っこまで病気が進んでしまっていたとしても、諦めないでください。
それぞれの病態に対する歯科治療がありますので、治療するにはもう遅い、ということはあり得ないのです。
2 歯を強くする
フッ素によって歯を強くしておけば、虫歯にかかりにくくなります。
ニオイの原因となる汚れも付着しにくくなるため、口臭予防に十分な効果を発揮します。最もお勧めなのは、歯科医院でのフッ化物塗布で、その他、フッ素が含まれた歯磨き粉を常用することも効果的です。
まとめ
虫歯は進行するにしたがって、歯質が失われていくだけでなく、強烈な悪臭を放つようにもなりますので、早期発見、早期治療が重要です。
最良なのは、定期的なフッ化物塗布による歯質の強化といえるでしょう。
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