「甘いものを食べると虫歯になるよ!」と誰もが子供の頃に一度は言われたことがあるでしょう。

でも実は「甘いもの=虫歯になる」というわけではないのをご存知ですか?

虫歯を確実に予防するためには、やみくもに「甘いものを避ける」のではなく、虫歯がなぜできるかを知ることが大切です。

 

甘いものを食べないからと言って油断してはいけない

 

虫歯は虫歯菌がショ糖を餌にして酸を作り出し、その酸が歯を溶かすことで引き起こされます。

そしてこのショ糖というのは甘いものにももちろん含まれていますが、その他にも私たちが主食として口にしている白米やパンなどにもたくさん含まれています。

エネルギー源となる主食を食べずに生きていくことは非常に難しいですから、別に普段甘いものを口にすることの少ない人でも虫歯にかかるリスクは避けられません。

 

また、最近では「歯の酸蝕症」というものも増えてきています。

これは酸っぱいものを好んで口にする人に多く見られるものですが、酸性食品を頻繁に摂るために歯が酸で溶かされてしまうのです。

これは虫歯とは厳密に言うと異なりますが、歯が酸で溶かされる、という点に関しては共通しています。

 

 

虫歯を予防するためには

 

虫歯を確実に予防するために覚えておきたいことは次の7点です。

 

1.間食を控える

間食は甘いものでなくても注意しましょう。

せんべいやクラッカーなどのような甘くないものも糖を含んでいるため注意が必要です。

虫歯をつくらないためには口の中を酸性に傾けないように、なるべく間食は控えるようにしましょう。

 

2.1日に1回は時間をかけて歯を磨く

1日に1回は、細菌の塊である歯垢を時間をかけてしっかりと落とすようにしましょう。

タイミングとしては夜寝る前が理想的です。

 

3.デンタルフロスも使用する

歯と歯の間の汚れは歯ブラシでは落としきることができません。

実はこの歯と歯の間という場所は虫歯が頻発する場所でもあります。

1日に1回はデンタルフロスを通して歯間に歯垢を溜め込まないようにしましょう。

 

4.食べる時はよく噛む

よく噛むことで唾液が多く分泌され、口の中を中和し、細菌を洗い流してくれます。

1回食べ物を口に入れたら30回くらい噛むのが理想的だとされています。

 

 

5.やわらかいものばかり食べない

やわらかいものは歯にへばりつきやすく、虫歯を作りやすいため、繊維質のものや歯ごたえのあるものも取り入れるようにしましょう。

 

6.酸性食品の摂取に注意する

酸っぱいものが好きな人は、酢、炭酸飲料、ドレッシング、柑橘類などを取り過ぎないように注意しましょう。

 

7.歯医者さんで定期的に歯をクリーニングしてもらう

セルフケアで取りきれない汚れというのは必ず出てくるもので、そこから虫歯ができる原因になります。

定期的に歯科医院で溜まった汚れを隅々まで落としてもらいましょう。