虫歯が自然に治ることがあると、いうのを耳にしたことがある人もいるかもしれません。

インターネットにもこの手の話題の記事が多く見られますが、これを鵜呑みにして虫歯を放置してしまうのは絶対におすすめしません。

虫歯が自然に治ると言っても何でもかんでも治るわけではないからです。

どのような虫歯が自然に治るのか?

ということを知っておくことが大切です。

虫歯が自然治癒するって本当?

虫歯が自然に治る、というのは間違いではありません。

時々、痛かった虫歯が痛くなくなり「治った」と思ってしまう人がいるようですが、それは「治った」わけではなく、歯の神経が死んでしまって感覚を感じなくなっている場合がほとんどです。

虫歯の治療はなるべく受けたくない人がほとんどでしょうから、治ったと思いたくなるのも分からなくはありませんが、そのような虫歯を痛みがなくなったからといって放置してしまうと、細菌が増殖して膿がたまって顔が大きく腫れたり、血液中に入り、全身に回って命が危険にさらされる場合もないとは言えないのです。

 

こんな虫歯は治る可能性が

治る可能性のある虫歯はごく初期の、白や茶色、黒などの変色のみが見られ、穴が空いていない場合、もしくは空いていても非常に浅い場合です。

これは虫歯の進行段階を表す指標でいうと、CO(シーオー;要観察歯)やC1と呼ばれる段階にあたります。

COは「虫歯になりかけ」の状態であり、C1は歯の再表層であるエナメル質が溶けている状態です。

C1といっても虫歯の自然治癒が望めるのは、穴が浅く、歯磨きできちんと穴の部分がきれいに掃除できる場合です。

C1でもC2(象牙質に達した虫歯)に近い程度のものは残念ながら自然治癒することはありません。

 

虫歯の自然治癒のために大事なこと

初期虫歯があるとして、自然治癒させるためにはどのようなことが大事なのでしょうか。

ポイントは次の通りです。

1.歯磨きを念入りに行う

歯磨きをしっかりと行うことで、歯の再石灰化を起こし、本格的な虫歯に発展させないようにすることができます。フッ素配合の歯磨き粉を使うことでより効果が高まります。

2.歯科医院で高濃度のフッ素を塗る

歯の再石灰化をさらに促すために歯科医院でしか行えない高濃度のフッ素塗布を受けるのも効果的な手段です。

3.間食を控える

間食をしたり、糖分をダラダラと摂り続けると口の中が酸性に傾き、歯が再石灰化する時間がなくなるため、間食を控えることも大切です。

4.定期的に検診を受ける

初期虫歯は削らずに経過観察をしていきますが、ただ放置するだけではいけません。かかりつけの歯医者で定期的に進行していないかのチェックを受け、適切な指導を受ける必要があります。