歯並びが悪いと、見た目に悪影響を与えることがよくあります。
歯並びがコンプレックスだという人も多くいます。しかし歯並びが悪いと、見た目が悪くなるだけでなく、歯の寿命を縮めてしまいやすくなることをご存知ですか?歯並びが悪い人は、歯を健康に保つために人一倍の努力が必要となるのです。
歯並びが悪いと虫歯や歯周病にかかりやすくなる
歯並びが悪いと、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。そのため、歯を長く健康な状態で保つことが厳しくなってきます。
なぜ歯並びが悪いと虫歯や歯周病にかかりやすくなるのか、それには次のような理由があります。
■歯並びが悪いと虫歯や歯周病にかかりやすくなる理由
1.歯垢がたまりやすく、取り除きにくい
歯並びが悪いところは、入りくんでいたり、唾液の流れが悪くなったりするので、歯垢が通常よりもたまりやすくなります。
また、歯ブラシも届きにくくなるので、歯垢は取り残されてしまい、虫歯や歯周病の原因となります。
歯垢が唾液の成分で固まってしまうと、歯石へと変化し、歯周病をさらに悪化させてしまいます。
2.特定の歯に力の負担がかかりすぎる
歯並びが悪いと、噛み合わせの力が全体にバランスよくかからず、特定の歯に無理な力がかかることが多いです。
そのような歯はヒビが入りやすく、そのヒビから細菌が入り込んで虫歯を作ってしまったり、力のかかりすぎで歯の周囲の組織がダメージを受け、歯周病が非常に進行しやすい状況になったりします。
3.口が閉めにくい場合、口呼吸になりがち
出っ歯や開咬(かいこう;噛み合わせても上下の前歯が閉じない噛み合わせ)のような歯並びでは、唇が閉じにくく、本来鼻ですべき呼吸を口で行いがちになります。
これを口呼吸と呼びますが、この状態では口の中が乾燥しやすく、細菌が唾液で洗い流されなくなるため、細菌数が増えて虫歯や歯周病を引き起こしやすくなってしまいます。
歯並びが悪い場合の対処の仕方
歯並びが悪い場合、対応策として最も理想的なのは、歯列矯正をすることです。
歯並びに問題がなくなれば、歯はグンとケアしやすくなるため、歯をより長持ちさせられる可能性が高くなります。しかし、歯列矯正というのはそう簡単にできない場合も多いです。
そのような場合には、まず、できるだけ歯ブラシ以外の清掃器具も普段の歯磨きに取り入れることをお勧めします。
細かい部分を磨けるタフトブラシや、歯間にアクセスできる歯間ブラシやデンタルフロスを使うだけで、虫歯や歯周病のリスクを下げることが可能です。
そして、定期的に歯医者さんでプロのクリーニングを受け、お口の状態のチェックをしてもらうことを欠かさないようにしていきましょう。
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