入れ歯というのは、とても大きな装置なので、使い始めた当初は“合わない”“違和感が大きい”などの症状に悩まされる方も多いかもしれません。
それはある程度仕方のないことなのですが、使っていく中で徐々に慣れていくため、少しの間は我慢しましょう。
一方、入れ歯を使い続けていく中でお口に合わなくなることもあります。今回はそんな入れ歯が合わなくなる理由をわかりやすく解説します。
1 お口の中が変化する
私たちのお口の中は、成長期を終えたあとも日々、少しずつ変化していきます。
とくに歯を失った場合は、顎の骨が徐々に痩せていく現象が起こるため、数年前に作った入れ歯が合わなくなるということも十分に起こり得るのです。
また、残った歯が摩耗したり、移動したりすることで歯並びおよびかみ合わせが変化し、入れ歯の適合性が悪くなることもあります。
2 入れ歯が変化する
入れ歯が合わなくなるもうひとつの理由は、入れ歯の変化です。
人工歯の摩耗や義歯床・クラスプ(歯に引っ掛ける留め金)の変形などによって、入れ歯自体に大きな変化がもたらされます。
その結果、口腔内にフィットしなくなることもあります。
3 変化に合わせて調整する必要がある
上述したような変化は、誰にでも起こり得るものです。
口腔ケアや入れ歯のケアをどんなに頑張っていても避けることはできないものなので、治療後の定期的なメンテナンスが重要となります。
もちろん、定期検診のように3ヶ月に1回のような高頻度で入れ歯をメンテナンスする必要はありませんが、少しでも異常が見られたら、すぐに歯科を受診するようにしましょう。
異常が見られなくても定期的なメンテナンスを受けることで、入れ歯のさまざまなトラブルを予防することができます。
4 入れ歯安定剤の使用を習慣化してはいけない?
入れ歯の不適合は、入れ歯安定剤によってある程度改善することができます。
ドラッグストアなどにもいろいろな入れ歯安定剤が並んでいるので、気軽に手に入れることができます。
けれども、入れ歯安定剤が便利だからといって、習慣的に使用するのはおすすめできません。
入れ歯安定剤というのは、あくまで応急処置的に使用するものであり、入れ歯が合わなくなっている根本的な原因を取り除かなければ、より大きな問題へと発展していってしまいます。
▼まとめ
このように、入れ歯やお口の中は経年的に変化するものであり、入れ歯の適合性も自ずと低下していきます。
それも踏まえた上で、入れ歯のケアを行っていきましょう。
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