歯磨きは回数よりもやり方やタイミングが大事ということをご存知ですか?

歯はただ磨けばいい、というものではありません。

実際に、歯科医師や歯科衛生士はあまり虫歯になることがありません。

それは歯磨きのコツをよく知っているからです。

そのコツを知るだけでもかなり虫歯になりにくくなります。

虫歯にならないようにするためにはどのような磨き方が良いのでしょうか。

 

歯磨きのポイント

 

■3大不潔域をしっかりと磨くこと

歯磨きの回数は多ければ良いというわけではなく、基本的には毎食後3回、もしくは朝と寝る前の2回行うのが理想です。

そして、歯には虫歯になりやすいポイントというのがあります。

まずはその虫歯になりやすい場所を知って、そこを重点的に磨くことが大事です。

虫歯になりやすい場所は3箇所あり、「3大不潔域」と呼ばれています。

 

<3大不潔域>

・奥歯の溝の部分

・歯と歯の境目部分

・歯と歯茎の境目部分

 

この3大不潔域は歯垢がたまりやすい部分です。

この部分の汚れが落とせていなければ、いくら時間をかけたり回数を多く磨いても意味がありません。

逆を言うと、この部分が磨けていれば、他の場所はあまり磨けていなくても虫歯になることはあまりありません。

 

■歯間ブラシやデンタルフロスも使うこと

ここで気をつけたいのが、歯と歯の境目部分です。

奥歯の溝や、歯と歯茎の間は歯ブラシをしっかり当てることできれいにすることができますが、歯と歯の境目はどう頑張っても歯ブラシで磨き切ることはできません。

そのため、この部分に関しては歯間ブラシやデンタルフロス(糸ようじ)を使って磨く必要があります。

 

■力任せに磨かないこと

また、力任せに磨くのは逆効果です。

歯の汚れは軽い力で落とすことができます。

それでも落とせない場合は歯石になっている可能性が高いので、歯医者さんで取ってもらいましょう。

力を入れて磨くと、歯茎が下がって歯根が露出してきます。

この歯根部分は虫歯に対する抵抗性が弱く、非常に虫歯になりやすいため注意が必要です。

 

 

歯磨きはどんなタイミングでやるのが良い?

 

歯磨きを行うタイミングで最も大事なのは「寝る前」です。

その理由は睡眠中、唾液の分泌がほぼなくなってしまうために細菌が大量に増殖してしまい、歯周病や虫歯にかかるリスクが高まるためです。

そのため、朝昼はさっと磨くだけでも構いませんが、夜寝る前だけは念入りに、歯間ブラシやデンタルフロスなども使って時間をかけて隅々まで磨くようにすると、グンと虫歯や歯周病にかかりにくくすることができます。