歯医者はどこかが悪くなってから行くトコロ、と思っていませんか?

残念ながら現在の日本では、歯が悪くなってから歯医者に行く人がまだまだ多いようです。

でも、歯の代表的な病気であるむし歯や歯周病は、風邪のような病気と違い、一度かかってしまうと完治するということはほとんどなく、治療をしてもそれは「修理してそれ以上の進行を食い止めているだけ」なのです。

つまり、悪くなってから治療する、ということを繰り返すと、歯はどんどん悪くなる方向に向かっていきます。

この悪循環を止めるためには、むし歯や歯周病にかからないように、定期的に歯医者にかかってメンテナンスを受けることが大事です。

 

歯医者の定期検診の間隔の目安

 

歯医者の定期検診は、歯が健康な成人の場合は半年に一度程度が目安です。

しかし、子供の場合は、むし歯になりやすかったり、生え変わりが頻繁に起こったりするので、3ヶ月に一度くらいが理想的です。

また、次に当てはまる人は3ヶ月以内くらいの短めのサイクルで歯医者さんで検診・メンテナンスを受けることをお勧めします。

 

■短い間隔で検診を受けることをおすすめする人

 

1.歯石が付きやすい人

歯石がすぐについてしまう人はこまめに歯医者さんで歯石を取ってもらうことをお勧めします。

歯石は歯ブラシでは落とせず、歯周病を悪化させてしまうためです。

 

2.むし歯にかかりやすい人

むし歯ができやすい人は早め早めの検診を受け、むし歯チェックをしてもらいましょう。

また、歯医者さんでクリーニングを受けて隅々まで汚れを落としたり、フッ素を塗布してもらったりすることで、むし歯になりにくくすることができます。

 

3.歯周病が進行している人

進行した歯周病では歯茎の溝(歯周ポケット)が深くなっており、普段の歯磨きでその部分汚れを落とすことができないため、歯医者さんでこまめに掃除してもらうことをお勧めします。

 

4.歯がうまく磨けない人

体が不自由などの理由で歯が自分でうまく磨けない場合、歯医者さんでこまめな検診・クリーニングを受けるのをお勧めします。

 

5.糖尿病など免疫力が落ちている人

糖尿病のように体の免疫力が落ちてしまう病気にかかっていると、歯周病が進行しやすくなるため、短いサイクルで歯垢や歯石を取り除くのが良いでしょう。

 

6.妊婦さん

妊婦さんは食生活の変化、つわりの影響などで口の中の状況が悪化しがちになり、歯周病やむし歯にかかりやすくなります。

体調をみて、短い周期で歯医者さんの検診やクリーニングを受けることをお勧めします。

 

7.喫煙する人

タバコをやめるのが一番いいのですが、やめられない場合、歯周病のリスクを下げるために短い間隔で定期検診・メンテナンスを受けることをお勧めします。