赤ちゃんの歯というのは、大人の歯とは異なる部分が多いため、あらかじめ頭に入れておくべき知識がいくつかあります。赤ちゃんのお口の中は、あまりにも劇的に変化するため、戸惑うお母さんも少なくないからです。

そんな赤ちゃんならではのお口の健康や歯に関する異常を詳しく解説します。

1 赤ちゃんの歯っていつから生えてくるの?

赤ちゃんは、平均して生後半年くらいで最初の歯が生えてきます。

一般的には前歯が最初に生えてきますので、親御さまも気づきやすいかと思います。

この時期が早すぎると、授乳の際にお母さまの乳首を傷つける原因になったり、赤ちゃん自身の口腔粘膜に損傷を与えたりしますので要注意です。

中には生まれた直後から歯が生えている「先天歯」という状態もみられますので、赤ちゃんのお口の中には常に注意を払う必要があります。

2 歯の大きさに異常がみられる

赤ちゃんの歯が異常に小さかったり、あるいは大きかったりする場合も、何らかの異常が考えられます。

前者を矮小歯、後者を巨大歯といいます。

矮小歯の場合は、歯が発育していく過程で異常が生じ、十分な量の歯質が形成されなかったことを意味します。

巨大歯には、いろいろな原因が考えられるのですが、比較的多いのは「癒合歯」です。

2本の歯が発育過程で文字通り癒合してしまい、1つの大きな歯となったケースです。

赤ちゃんには意外に多くみられる歯の異常で、その後生えてくる永久歯にも異常が生じることがあるため、一度歯医者さんに診てもらうことをおすすめします。

3 歯の色に異常がみられる

歯の色が黄ばんでいたり、青みがかっていたりするなど、何らかの異常がみられる場合は、その背景に全身疾患が潜んでいる場合があります。

あるいは、赤ちゃんの歯が形成される時期に、お母さんの体に何らかの異常が生じた場合も考えられます。

ですから、歯の色が極端におかしいケースでは、一度歯医者さんに診てもらうことが必要です。

まとめ

このように、赤ちゃんのお口の中というのは、虫歯があるかないかという単純な異常だけでなく、全身の発育や背景に潜んでいる全身疾患との関わりも注意深くみていく必要があります。

それだけに、小児歯科などの専門家の協力を得ることが重要といえます。

ですから、赤ちゃんのお口の健康で気になる点が出てきたら、その時点で一度歯医者さんを受診することが大切です。