キシリトールはガムやタブレット、歯磨き粉などにも配合されていて、「歯にいい」ことでよく知られています。

北欧のフィンランドは虫歯が世界一少ない国として知られていますが、これにはキシリトールを国民が積極的に取り入れていることが理由として大きいと考えられています。

キシリトールとはどのようなものなのか、また製品の選び方や効果的な使い方などについて詳しく解説していきます。

 

キシリトールってどんなもの?

 

キシリトールは野菜や果物にも含まれている、天然の甘味料です。

近年よく人工甘味料の発がん性などが話題になることがありますが、キシリトールは厚生労働省からも安全性の高い食品添加物であるとして認められています。

キシリトールは虫歯菌の餌にならず、酸を作り出さないため、虫歯の原因となりません。

しかし、それだけではなく、虫歯を予防する効果があるので、ぜひ虫歯予防の一環として日常に取り入れていくことをおすすめします。

 

 

キシリトールが虫歯予防に効果的な理由

 

キシリトールはなぜ虫歯予防効果が高いのでしょうか?

その理由を次に挙げていきます。

 

1.酸を作り出さない

キシリトールは虫歯菌の餌にならないため、全く酸を作らず、歯を溶かしません。

 

2.虫歯菌の活動を弱らせる

キシリトールは虫歯菌の活動を弱めて増殖させません。

 

3.唾液の分泌を促す

キシリトールは唾液を出やすくし、その唾液が酸性に傾いた口の中を中和してくれます。

また、唾液には再石灰化と呼ばれる、酸によって溶かされ始めた歯の表面を唾液中のミネラル成分が補って修復してくれる働きもあります。

 

4.歯に歯垢が付きにくくなる

細菌の集合体である歯垢(プラーク)は虫歯を作り出す原因となるものです。

キシリトールは虫歯の活動を弱らせ、唾液の量を増やすため、歯に歯垢が付きにくくなります。

 

 

キシリトールはこう使おう

 

まずキシリトール製品の選び方ですが、キシリトール含有率の高いものを選びましょう。

低いとそれだけ効果が低くなります。

また、キシリトールは口の中にとどまる時間が長いほど、より虫歯予防の効果を発揮します。

そのため、タブレット(錠)を食べる際は噛んですぐに飲み込まず、口の中になるべく長くとどめておくようにしましょう。

 

キシリトールは食べ続けることで虫歯予防の効果が高まってくるとされています。

継続することで、虫歯菌が弱り、少なくなってくるからです。

2週間くらい続けると効果が発揮されると言われていますので、1日3回食事の後に摂取すると良いでしょう。

ただし、キシリトールだけ摂っていれば歯磨きをしなくてもいいというわけではありません。

虫歯予防に歯磨きは欠かせません。

キシリトールはあくまで虫歯予防の補助的なものとして活用していきましょう。