健康な歯であることは快適な生活を送るため、そして健康な体づくりのためにもとても大事なことです。

毎日歯磨きをしているから虫歯にならないかというと、実はそれだけでは虫歯の予防には不十分です。

お子さんを虫歯から守るためにはどのようなことに注意すれば良いでしょうか。

 

こどもを虫歯にさせないためのポイント

 

1.こどもに虫歯菌をうつさない

虫歯は虫歯菌による感染症ですが、その虫歯菌は周囲の人からこどもにうつります。

通常、生後19ヶ月から36ヶ月の間に感染が起こると言われています。

そしてこの感染が起こる年齢が低いほど、その後虫歯菌を多く保有することになり、将来的に虫歯にかかりやすくなるとされています。

お子さんに虫歯菌をうつさないようにするためには、まずは親御さんの虫歯を治して、お口の中をきれいにし、虫歯菌を減らしておくこと、そして、食器の共有や口移しなどを控えることです。

 

2.仕上げ磨きを必ず行う

歯磨きは虫歯予防の基本となります。

お子さんは小学校高学年くらいになっても歯磨きが隅々までなかなかできていないものです。

どんどん生え変わる大切な永久歯を虫歯にしないためにも、なるべく10歳くらいまでは1日に1回、夜だけでいいので、親御さんが仕上げ磨きをしてあげることをお勧めします。

 

3.定期検診、フッ素塗布を受けさせる

虫歯予防のためには歯医者での定期検診は欠かせません。

定期的に虫歯になりかけている歯がないか?歯磨きはきちんとできているか?などをチェックしてもらい、虫歯予防効果の高い高濃度のフッ素を塗ってもらうと良いでしょう。

 

4.おやつをだらだら食べさせない

虫歯を作らないようにするためには、おやつの食べ方もとても大事です。

一番良くないのは、時間を決めずにだらだら食べることです。

また、糖分の多いジュース、スポーツドリンクなどをだらだら飲み続けるのもよくありません。

虫歯になりやすいおやつは、糖分が多くて、歯にくっつきやすく、口の中に長くとどまるもの、例えばキャラメルや飴のようなものです。

なるべくそのようなおやつは日常的に与えないようにしましょう。

 

5.家庭でフッ素、キシリトールを活用し強い歯にしておく

歯医者でフッ素塗布をしてもらう以外にも、家庭でフッ素入りの歯磨き粉を使ってブラッシングしたり、虫歯予防効果のあるキシリトールガムやタブレットを毎食後に食べる、というように、歯を虫歯に負けない強い歯にしておくことも大事です。