このブログを読んでいるあなたも、歯茎から出血した経験はあるのではないかと思います。
それほど特に珍しくもない歯茎からの出血ですが、しょっちゅう出血する、という人はちょっと気をつけたほうがいいかもしれません。歯茎から出血する原因、そして対策などについてお話しします。
歯茎から出血する原因
歯茎から出血する原因には次のようなものがあります。
1.歯周病
歯茎から出血する場合のほとんどはこれが原因です。
歯茎は丸一日歯磨きをしないだけで炎症を起こし、出血しやすくなりますが、きちんと歯磨きしているつもりでも、汚れが取りきれていなかったり、歯石が溜まっていたりすると、炎症を起こします。
また、妊娠中はホルモンバランスの影響で、歯茎が炎症を起こしやすくなり、出血しやすくなります。
2.歯茎を傷つけた
歯ブラシを乱暴にやりすぎて歯茎から血が出てしまう場合もあります。また、デンタルフロスを正しく使用しなかったり、歯間ブラシを歯茎に刺してしまったりして出血することもあります。
3.全身的な病気が潜んでいる
白血病や血友病のような血液の病気、再生不良性貧血、血小板減少性紫斑病、ネフローゼ症候群などでは歯茎から出血しやすくなります。しかし、これらの病気では歯茎以外、例えば鼻からも出血する、皮膚にアザができる、というような症状も出てきます。
4.薬の副作用
血液の流れを良くするワーファリンなどの薬を飲んでいると、歯茎から出血した時になかなか止まりにくくなります。
5.栄養失調
先進国ではあまり見られませんが、ある種のビタミン(C、D、K)が不足すると、歯茎から出血しやすくなるとされています。
歯茎から出血した場合の対策
時々歯茎から出血する場合、多くのケースでは歯磨きをきちんとやれば治ることが多いようです。
2、3日しっかり磨くと歯茎が引き締まり、出血もしなくなってきます。特定の場所から出血が続く、という場合には、その部分に歯石が溜まっている、詰め物や被せ物が合っていない、というようなことも考えられますので、一度歯科医院で診てもらうと良いでしょう。
しょっちゅう出血する、という場合には、歯周病が進行していて、歯磨きだけでは改善しない可能性があります。
このような場合には放置せず、しっかりと歯科医院で歯周病の治療を受ける必要があります。
また、大量に出血して止まらない、というような場合には、全身の病気が絡んでいる可能性もあるため、なるべく早く歯科、必要によっては内科を受診する必要が出てきます。一度歯医者さんに相談してみると良いでしょう。
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