歯には自信があるし、歯磨きもきちんとしているし、歯医者になんて行かなくても大丈夫、と思っている人はいませんか?

たとえ子供の時に虫歯ゼロの人でも、お口の中の状況というのは、刻一刻変化しており、気がつかないうちに歯が残せなくなっていた!ということも起こりうるのです。

なんともないから歯医者に行かなくてもいい、は間違い

虫歯や歯周病には「痛い」とか「歯がグラグラする」というようなイメージがあるかもしれません。

しかし、このような症状というのはかなり末期になってからの症状であり、そうなってしまってからでは手遅れになっていることも少なくありません。

ほとんどの場合には虫歯も歯周病も早期にはほぼ無症状で進行します。ですから、もし虫歯や歯周病にかかっていたとしても、なかなか自分で気づくことは難しいと言っていいでしょう。

特に自分の歯に自信がある人ほど、歯医者とは無縁であることが多く、「なんともないから健康だろう」と思い込んで、虫歯や歯周病が手遅れになりがちなのです。

歯が丈夫でも歯科検診をしたほうがいい理由

 歯が丈夫であっても歯科検診を受けたほうがいい理由として、具体的に次のような理由が挙げられます。

1.虫歯になりにくくても歯周病にかかることがある

虫歯のかかりやすさと歯周病のかかりやすさは別物です。子供の頃から若い頃まで虫歯にならなかった人も、30代以降に歯周病にかかってしまうケースは多くあります。

歯周病は予防できる病気ですし、早期に発見して治療すれば良い状態を保つことができるため、歯が健康な状態から検診を受けるのが望ましいと言えます。

2.隠れた虫歯がある可能性がある

子供の虫歯は噛む面や表面にできることが多いので、自分でもわかりやすいのですが、大人の虫歯は歯と歯の間や、歯根の表面などわかりにくい部分にできやすいため、できていてもなかなか自分で気づくことがありません。

3.虫歯や歯周病以外の病気の早期発見もできる

歯科検診では歯のチェックだけでなく、レントゲンなども撮り、お口全体の健康状態も確認します。お口の粘膜や骨などあらゆる組織にも病気はできます。

歯科検診を受けないでいると、このような病気をいち早く発見して治療する、というチャンスも奪ってしまうことになります。

 

虫歯や歯周病はよっぽど手遅れでなければ治療はできます。

でも、それは決して元どおりには治しているわけではなく、あくまでそこで進行をストップさせているだけです。

ということは、油断するとまた悪くなってしまう可能性が高いということです。健康な歯を保つためには、虫歯や歯周病にかからないのが一番です。

そのためにもぜひ、定期的に歯科検診に行かれることをおすすめします。