虫歯になりやすい「時期」があるのをご存知ですか?

歯の病気といえば虫歯と歯周病ですが、歯を失う原因となるような歯周病はだいたい30代以降からかかる人が多くなってきます。

虫歯に関しては、もちろん人生を通じて注意をしなければなりませんが、虫歯に対して特に注意を払わなければならない時期が誰にでもあります。

今回はその、虫歯にかかりやすい時期とはいつなのか、その時期に気をつけたいことについて解説していきます。

虫歯にはかかりやすい「時期」がある

虫歯に特にかかりやすい時期は次の4時期です。

■乳幼児期

1歳半くらいになり、離乳期を過ぎても、長い期間母乳を飲ませながら寝かせたり、哺乳瓶で母乳や人工乳、スポーツドリンク、ジュースなどを飲ませていたりすると、「哺乳瓶う蝕」と呼ばれる虫歯ができやすくなります。

また、いろいろなものが食べられるようになるにつれ、甘いおやつを口にすることが増えるため、虫歯のリスクが高くなります。

母乳や哺乳瓶での寝かせつけはなるべく長期間に及ばないように気をつけましょう。また、甘いものは時間を決めてダラダラ食べさせないようにしましょう。

■学童期

6歳くらいになると、乳歯から永久歯への生え変わりが始まります。

6歳臼歯(第一大臼歯)と呼ばれる奥歯が乳歯の奥から生えてきますが、それまで歯がなかった部分に生えてくるため、磨き残しが多く出やすく、また、歯の質も弱いため、非常に虫歯になりやすいのが特徴です。

また、この他にも生え変わりが次々に起こり、それぞれ注意をして磨いていないと同様に虫歯にかかりやすいので気をつけなければなりません。

■思春期

12歳から14歳くらいくらいまでに生える第二大臼歯も、生えたばかりの頃は虫歯にかかりやすいので注意しましょう。

その後はだんだんと歯の質そのものは強くなっていきますが、自分で買い食いをしたり、塾や部活などで食べる時間が不規則になりがちなため、虫歯リスクが高まります。

親の管理が行き届きにくくなる時期ですが、せめて寝る前の歯磨きはしっかりと行わせるようにしましょう。

■高齢期

歯周病が進行してくると、歯茎が下がってきます。

それに伴い、虫歯に抵抗性の弱い歯根が露出し、歯根部の虫歯にかかりやすくなります。

歯周病ケアと歯の根元のブラッシングを強化していくことが大事です。

まとめ

虫歯のリスクが高い時期には、歯質強化の効果があるフッ素を歯科医院で塗布することで虫歯リスクを下げることができます。

また、年齢に応じて、気をつける歯が変化していきますので、定期的に歯医者さんで検診を受けておくと安心です。