最近歯が空いてなんだか出っ歯になってきたような気がする、ということはありませんか?
キレイな歯並びが自慢である人も油断はできません。
歯並びというのは年を重ねるにつれ様々なきっかけで変わってくることがあるのです。
その中でもとりわけ、出っ歯になってくると見た目にも大きな変化が現れてきます。
一体どのようなことが原因で歯並びが崩れてしまったり、出っ歯になってしまったりするのでしょうか。
噛み合わせを変化させてしまう原因
大人になってから噛み合わせが変わってしまう原因としてはいくつか考えられます。
例えば次のような場合です。
1.歯を治療せず放置している
歯を抜いてそのままにしていたり、虫歯の治療を途中でやめてしまったりすると、かみ合わせの歯や隣の歯が移動したり倒れてきたりすることで、歯並びが崩れてしまいます。
2.歯周病が進行している
歯周病は歯を支えている骨などの組織がだんだんとなくなってしまう病気です。
歯周病が進行すると、歯がうまく支えられなくなるため、歯が移動しやすくなってしまいます。
3.歯ぎしりをしている
夜間に歯ぎしりをしている場合、歯には非常に強い力がかかります。
また、普段食べる時とは違い、顎が様々な方向に動いて歯に負担をかけます。
そのため、歯が異常に磨り減ってしまって噛み合わせが低くなってしまったり、特定の歯を押し出すような力が働いて、歯並びが変わってしまったりします。
4.噛み合わせの低いかぶせ物を入れる
歯科治療で噛み合わせが低めの状態でかぶせ物を入れてしまうと、前歯にかかる負担が大きくなり、出っ歯やすきっ歯になってしまうことがあります。
出っ歯ですきっ歯になる「フレアーアウト」とは
歯と歯の間が空いてきて出っ歯になっている状態を「フレアーアウト」と呼びますが、これは下の前歯が上の前歯を突き上げる力が長期間継続することにより起こってくる現象です。
上下の前歯というのは本来強くは当たらないものなのですが、奥歯が歯の喪失や虫歯の放置などでしっかり噛み合わなくなると、前歯にかかる負担が増していきます。
歯というのは、過剰な力がかかると支えている骨が吸収してしまうのですが、そこにさらに歯周病が加わることによって加速度的に歯周病が進行し、骨がみるみるなくなっていきます。
そうすると、噛むたびに上の前歯が下の前歯に押されて、前に出て行ってしまいます。
歯ぎしりのある人においては、さらにその状況が深刻になります。
そのため、フレアーアウトを防ぐためには、虫歯や治療途中のところを放置しないこと、歯周病を発病させない・進行させないこと、歯ぎしりのコントロールをすることが大切です。
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