外傷で歯が抜けたり、虫歯や歯周病で歯を失ったりした際には、欠損部を人工歯で補わなければなりません。
失った歯をそのまま放置すると、お口の中にさまざまな悪影響が生じるからです。
ただ、人工歯といっても土台となる歯そのものが存在しないので、詰め物・被せ物で対応することは不可能となります。
そこで治療の選択肢として挙げられるのがブリッジです。
1 ブリッジとは?
ブリッジとは、欠損部の両隣りの歯を支台歯として、橋を架けるように装置を装着する治療法です。
人工歯が複数本連なっており、いわゆる“被せ物”よりかなり大きな装置です。
支台歯に固定するという点は、一般的な被せ物と同じであり、入れ歯との大きな違いといえます。
2 失った歯の本数が少ないケースに適応
ブリッジが適応されるのは、欠損歯数が1~2本程度のケースであり、それ以上多くなると、いろいろなリスクを伴うようになります。
例えば、4本の歯を失ったケースでブリッジを作ると、歯が無い部分の人工歯の部分が長くなり過ぎて、噛んだ時の力に耐えられなくなるのです。
そもそもそのようなケースでは、保険が適用されなくなるため、治療費も比較的高くなります。
3 固定式なので安定しやすい
ブリッジは、天然の歯を支えとして装着することから、安定性は極めて高いです。
歯質にしっかり固定されるので、噛んだ時にズレたり、外れたりすることもありません。
ただし、残った歯に負担は比較的大きくなります。
これは失った歯の分まで、噛んだ時の力を支えなければならないからです。また、治療する過程で必ず支台歯(両隣りの健康な歯)を大きく削らなければならないというデメリットもあります。
4 ブリッジの対象となる年齢は?
ブリッジには、とくに年齢制限はありません。ご高齢の方はもちろんのこと、20~30代でブリッジを入れる人もいらっしゃいます。
先天的な歯の欠如などによって、小児期にブリッジを入れることもあり得ます。
要は、何らかの理由で歯列内に1~2本の欠損が生じた際に第一選択となりやすい治療法なのです。
とはいえ、歯や顎の発育が途上にあるお子さまに関しては、やむを得ない場合のみ適応される治療法となっています。
▼まとめ
ブリッジというのはあまり聞き慣れない歯科治療だと思います。そのため具体的にイメージできていない方も多いことかと思います。
歯を失って放置している、今後治療で抜歯になる予定である、そんな方はブリッジ治療について歯科医院でよく説明を受けてください。
保健が適用される治療もあれば自費治療を選択することもできます。
よく理解、納得して治療を進めましょう。
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