実は男性よりも女性は歯周病にかかるリスクが高い、ということをご存知ですか?
それには女性特有のホルモンが大きく影響しています。
そのため、女性はホルモンの分泌の特徴を知り、リスクの高い時期にはより注意をして歯周病ケアをしていく必要があります。
女性ホルモンの影響で歯茎が悪化しやすくなる
歯周病を引き起こす歯周病原菌は一種類だけでなく、10種類以上が確認されていますが、その中に女性ホルモンを餌にして繁殖する歯周病原菌というものが存在します。
女性はホルモンバランスが崩れる時期があり、そのような時期には歯周病でトラブルを起こす機会が増えるので注意が必要です。
まず、月経の時期には女性ホルモンバランスの変化により、歯茎がいつもより腫れやすくなりますし、その他にも節目節目で歯周病が悪化しやすい時期というものがあります。
女性が歯周病にかかりやすい時期
女性が歯周病にかかりやすい時期には大きく分けて、思春期、妊娠期、更年期があります。
■思春期
思春期になると女性ホルモンが活発に作られ始め、生理のたびに歯茎が腫れたりするようなトラブルが起こりやすくなります。
また、この時期は間食も増え、部活や塾などで食事も不規則になりがちで、よりお口の環境が悪くなるということも相まって、歯や歯茎のトラブルが起こりやすくなります。
■妊娠期
妊娠すると女性ホルモンが急増するため、歯周病が悪化しやすくなります。
また、つわりで歯磨きがおろそかになったり、食生活が不規則になったり、唾液がネバネバになったりというような変化も加わり、油断するとお口の環境が急激に悪化してしまうこともあります。
特に注意したいのは、妊娠期に歯周病にかかると、胎児に影響が出る場合があることです。
妊婦さんが歯周病にかかっていると、早産の原因になったり、低体重児出産を起こしたりする場合があることがわかっているのです。
■更年期
女性ホルモンが激減する更年期には骨粗鬆症にかかりやすくなります。
骨粗鬆症とは、骨の密度が減って骨がスカスカになってしまう病気で、この時期に歯周病にかかっていると一気に歯周病が進行してしまうことがあります。
また、唾液の分泌も落ち、お口の自浄作用がうまく働かなくなることによっても歯周病が非常に悪化しやすくなります。
まとめ
このように、女性ホルモンというのは歯茎に大きな影響を与えます。
常日頃から歯周病を起こさないように念入りなケアをしておくことで、歯茎のトラブルは避けることができますが、ホルモンバランスが崩れる時期にはより注意をしておくと良いでしょう。
女性特有の原因により、歯周病にかかりやすい時期があることはあまり知られていません。
ぜひ、覚えておいてほしいことです。
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