ドライマウスという言葉をご存知ですか?

これは、口腔乾燥症とも言われていますが、口の中の唾液が減ってしまうことでお口に様々な悪影響を起こしてしまうとてもやっかいなものです。

様々な報告では近年特に若い世代や女性に増えていると言われています。

ドライマウスはなぜよくない?

口の中が乾いてしまうとなぜよくないのか、その理由として次のようなことが挙げられます

 

1.虫歯や歯周病にかかりやすくなる

口の中が唾液で満たされていないと、口の中の細菌が流れず、どんどん繁殖してしまいます。

そのため、細菌感染症である虫歯や歯周病に非常にかかりやすい環境になってしまいます。

 

2.ものが飲み込みにくくなる

唾液はものを飲み込みやすくする役割もあります。

それが少ないと、水分の少ないものを飲み込むのが困難になってしまいます。

 

3.口臭がひどくなる

唾液が少ないと口の中の細菌が増えます。

そしてそれに加えて舌の上の付着物である舌苔も溜まってしまい、口臭がひどくなってきます。

 

4.口内炎、口角炎などができやすくなる

唾液は口内の粘膜を保護する役割も果たしています。

唾液がないと、食べ物や歯が当たって粘膜が傷つきやすくなり、また口の中に細菌が多く繁殖してしまうことで、口内炎ができやすくなります。

また、カンジダ菌も増えてしまい、口の端が切れる口角炎を引き起こしやすくなります。

 

5.味覚がわかりにくくなる

味を感じるためには舌の上にある味蕾が唾液から味の情報をキャッチして脳に信号を送る必要があります。

唾液が少ないと、味成分が唾液に溶け込まないため、味を感じにくくなってしまいます。

 

ドライマウスになってしまう原因

ドライマウスになってしまう原因としてはいくつか考えられますが、主な理由としては、

・加齢による唾液線の萎縮、

・薬の副作用によるもの、

・ストレスによる唾液分泌低下、

・喫煙・飲酒、

・更年期障害、シェーグレン症候群などの全身疾患

などが挙げられます。

最近は若年者にもドライマウスが増えていると言われており、この原因として、あまり噛まなくても食べられるような食生活や、パソコンやスマートフォンなどの普及による会話の減少で唾液線が刺激されなくなったことが原因ではないかと指摘されています。

 

ドライマウスを予防するためには

ドライマウスを防ぐためには、薬を飲まなくてもすむように健康であることを心がけ、ストレスを溜め込まないようにする、そして、よく噛む、よく喋ることを意識してとにかく唾液を出すことを意識しましょう。

またタバコやアルコールは唾液を減少させますので、これらの嗜好品もあまり摂りすぎないようにしましょう。