虫歯は、削らなければ治せない病気なので、発見が遅れるほど失う歯質の量も多くなります。
ただし、「初期う蝕(しょきうしょく)」と呼ばれる発生して間もない虫歯であれば、歯を削らずに治せることも可能です。
それだけに早期発見・早期治療が何よりも重要となりますが、初期の虫歯は自覚しにくいのが難点です。そこで今回は、初期の虫歯の見分け方・見つけた方をわかりやすく解説します。

1 そもそも初期の虫歯とは?

初期の虫歯とは、歯の表面にまだ穴が開いていない状態です。とはいえ細菌に活動は始まっており、「表層下脱灰(ひょうそうかだっかい)」という特別な現象が起こっています。

◎表層下脱灰について

表層化脱灰は、文字通り表面の下で“歯が溶ける現象”である脱灰が起こっている状態です。歯の表面は溶かされていないので、穴は開いていません。その代わり“白いシミ”が認められます。これは歯の内部が溶け始めている証拠です。

2 歯に白いシミがないか確認しましょう

初期の虫歯を見つける方法としては、白いシミが最もわかりやすい指標となります。一見すると歯垢に見えるかもしれませんが、歯面には何も付着していません。歯垢であれば、歯ブラシによるブラッシングできれいに取り除けます。

3 白いシミを放置するとどうなる?

初期の虫歯の症状である白いシミは、何もせず放置していると、やがては歯に穴が開きます。そうなる、普通の虫歯と同様、穴が広がり、深くなり、細菌感染が象牙質にまで達して冷たいものがしみえるようになります。歯の神経まで到達すると、強い痛みを伴うようになります。

▼初期の虫歯を治す方法

冒頭でも述べたように、初期の虫歯は歯を削る必要がありません。
歯の内部で軽度の脱灰が起こっているので、フッ素塗布で再石灰化を促してあげましょう。
フッ素塗布によって白いシミが消えることはありませんが、虫歯の進行は止められます。その際、もうひとつ重要なのは「ブラッシング指導」を受けることで、初期の虫歯が発生した部位は、普段から不潔になっています。
歯科衛生士によるブラッシング指導を受けて、清潔な状態を保てるようにしなければ、再び虫歯が進行します。

 

▼まとめ

 

このように、初期の虫歯は「白いシミ」を意識することで早期に発見できます。そうした歯のちょっとした変化に気付くためにも、毎日お口の中を鏡でチェックすることをおすすめします。もちろん。定期検診を受けることも重要です。